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【大震災1年】 集団移転先割れる住民 「元の土地に・・・」議論進まず...

■題 名 【大震災1年】 集団移転先割れる住民 「元の土地に・・・」議論進まず
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(毎日)
■概要 . 宮城県南三陸町伊里前地区。江戸時代から続く住民の互助組織「伊里前契約会」が冠婚葬祭や共有地の管理を担ってきた。同会は昨年6月、被害を免れた共有地とその周辺計約32ヘクタールを移転候補地に決めた。12月には会員以外の住民を含めた約400世帯で「伊里前まちづくり協議会」を発足させた。だが、今年に入ったころから「もっと国道に近い便利な場所がいい」「元の土地に自宅を再建したい」という住民が出てきて議論が進まない。住民は「町が調整してほしい」と訴えるが、町の担当者は「移転先は町が強制できないので、どこまで住民の議論に入り込めるか難しい」と胸の内を話す。
 約200世帯のうち127世帯が高台移転に合意した気仙沼市小泉地区。昨年4月以降、奥尻島の住民移転を調査した森傑・北海道大教授をアドバイザー役に12回のワークショップを開き、移転先の町並みや跡地利用などを議論してきた。今月3日のワークショップのテーマは「団地の管理運営組織と建築協定の必要性」。「組織が必要」と思う住民も「必要ない」と考える住民もそれぞれ紙に理由を書き、考えを発表。回答を森教授らがまとめ、議論を深めることで、共通認識を固めていった。

◇庁舎の再建場所でも
 4階建て庁舎の4階まで浸水し、2割超の職員が犠牲になった岩手県陸前高田市役所。市の復興計画では、5メートルかさ上げした新たな中心市街地を造り、市役所もかさ上げ地に建てることになっていた。「市役所は中心市街地に置いてほしい」という商店主らの要望、高齢者を中心に「かさ上げでできる平地に住みたい」との声もあり、市役所は交通弱者の通いやすい場所に置くべきだとの配慮も働いた。だが、復興計画の住民説明会では、津波の被害を懸念する市民から「市役所は高台に置くべきだ」との声が相次いだ。
 大槌町は、仮庁舎がある町方地区に新庁舎など公共施設を再建する方針だ。しかし、町が実施した調査では「同地区に戻りたい」と回答した住民は半数以下。石津健二副町長は「戻ってきたいと思われるように町が工夫する必要がある」と話すが、妙案は浮かばない。
■タグ 毎日 集団移転 合意形成 南三陸町 伊里前地区 伊里前契約会 気仙沼市 小泉地区 森傑 庁舎 陸前高田市 大槌町
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